防犯対策の心得
安全を確保する!
● 自分の身は自分で守る時代
「防犯対策」と聞いても、自分とは無関係な出来事のように思われている方もいらっしゃると思いますが、ここ近年の犯罪の内容を見ますと「ピッキング」「車上荒し」「個人情報の流出」「悪徳業者による被害」「ストーカー」「殺人」等、誰もが犯罪の被害者になりえる可能性をもっています。「犯罪」は、何の前ぶれも無くいきなり起こるものです。犯罪発生件数は増え、検挙率は低下している現代では、警察だけに頼る時代ではなく、自分の安全は自分で守る時代に変わっています。
● あなたのお部屋は大丈夫?
賃貸住宅での、「犯罪」特に女性を対象とした犯罪は、なかなか減りません。「ピッキング」「空き巣」「ストーカー」「盗聴・盗撮」は、年々手口も巧妙になり、凶悪犯罪に繋がるケースが多くなっています。オートロックが付いているし、管理人もいるから安心と思っていては大間違いです。オートロック付きのマンションでも、侵入するのは結構簡単なのです。一人暮らしをしているほとんどの方は、同じマンションに住んでいる人がどんな人で、顔をみて名前がすぐに出る人は少ないでしょう。エントランス付近で張り込んで隣の人の顔も知らないあなたと一緒に入れば、簡単に入れてしまうのです。それだけではありません。適当な部屋の番号を押し、「宅急便です。」と言えば、相手は普通にオートロックを解除しますので、簡単に侵入できてしまうのです。女性専用のマンションの場合は、外観も一般マンションより女性好みになっている場合が多く、目立つ傾向にあります。管理人が居るといっても24時間居るとは限りませんし、防犯カメラが付いているとはいっても、その場だけヘルメットやマスクをして誰だか分からない様にして侵入する凶悪犯罪も増えています。そういった事から、絶対という安心はほぼないと考えておきましょう。
● 防犯の心得
[ 在宅中でも戸締まりをする]
人がいるから大丈夫。ということはありません。侵入してみたら人がいたという場合、窃盗が強盗に変わるときです。
[ チャイムが鳴っても、すぐにドアを開けない]
犯人は、宅急便、電気、ガスの検査を装ってドアを開けさせようとします。開けたら最後強引に侵入し、凶器を示すなどして強盗や暴行に及ぶことがあります。
[窓や勝手口など、玄関以外の人が入れそうな場所は十分にチェックする]
マンションなどで、高層階だからといっても決して安全とは言えません。屋上からベランダにつたって侵入する犯行もあります。
これは少し難しいことですが、泥棒はほとんどの場合、下見などをして留守になる時間帯を探っています。よくある方法は、玄関に何か貼付けたりして、それがいつはがされるかをチェックしたり、お店などの場合は、営業時間や定休日を調べています。出かける瞬間を見られていて、よそ行きの服なら長時間帰らないなどチェックしています。長期で出かける場合は新聞などを止めてもらうなど、配慮が必要です。
● 一人暮らしの防犯
[留守のそぶりを見せない]
一人暮らしの場合、働いていたり、付き合いだったりと、一日の半分以上の時間が留守になるといった事が多いと思います。
- 帰宅が遅くなる時は、カーテンは閉め、洗濯物を干さないようにしましょう
- 新聞や郵便物がたまらないようにこまめに取りましょう
- 留守番電話に自分の声を吹き込まない「○○頃まで留守にしてます」等は絶対にダメ
- できれば、タイマーでテレビや電気がつくようにすれば良いでしょう
[チャイムが鳴ってもすぐにドアを開けない]
インターホンで誰が来たのか確認し、ドアスコープから姿をみて、初めてドアを開けましょう。ドアスコープから見ても、怪しいと思ったら、ドアチェーンをかけたままドアを半開きにし、対応しましょう。
- 入ったが最後、凶器を見せ強硬手段に及ぶ場合があります
- 玄関に入って、鍵の周りの状況や、一人暮らしかどうかをチェックしておき、のちにピッキングなどで侵入する場合があります。
[玄関と窓を強化しましょう]
一人暮らしの場合、マンションに住む場合が多いと思います。玄関と窓をチェック。1Fや2Fでなくても屋上やベランダを伝って侵入は可能です。玄関の鍵は、賃貸マンションの場合、住人が代わったときに鍵を変えていない事がたまにあるようです。家主からもらったキーは、返しますが合鍵を作っている可能性もありますので、確認を取って変えるなど対策をしましょう。窓は窓の鍵だけでは、開けることは容易に可能ですので、補助鍵をつけた方がよいでしょう。
[女性の一人暮らしの場合、とくに気をつけましょう]
何かとねらわれやすいのが女性です。用心に超したことはありません。
- 郵便受けや、表札の名前は姓だけにし、ダミーで男性の名前を入れるといいでしょう
- 洗濯物を外に干す時にダミーで男性物を干したり、玄関に男性用の靴を置いておくのもいいでしょう
- カーテンもいかにも女性っぽいのはさけて、光が漏れないような厚手のものがいいでしょう
[万が一のために]
最悪、入られたときのために…
- 通帳は1箇所に固めない。ハンコとは別の場所にし、悟られにくい場所にかくす
- キャッシュカードは、盗難届センターを手帳に控え全部持ち歩く
- 貯金の残高は、しょっちゅうチェックし、不信に感じたらすぐに引き落とし先を確認する
- 日頃から部屋を整頓し、侵入者があったらすぐに分かるようにしておく
[最後に…]
たとえば、家にいると色んな勧誘などがあります。電話や訪問など様々です。嫌なものやいらない物はハッキリ「NO!」といいましょう。「また考えておきます」などあいまいな返事をしているとつけこまれます。たとえば、そういった勧誘で何かを購入したら、似たような勧誘が次々と来ます。(強引な勧誘で押し切られる人の名簿が出回るのです。一度押し切られると次も押し切られる可能性が高いとみなされるためです。)気を付けましょう。